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KARACHO INTERVIEW  
(1)11代目当主・千田堅吉さん
(2)11代目当主夫人・千田郁子さん
(3)修学院・佐藤あやこさん 
(4)修学院・伊藤ようこさん  
(5)修学院・嘉戸浩さん    
(6)修学院・野田たくまさん  
(7)四条烏丸・野村三奈さん 

(8)三条両替町・大橋利恵さん

日本の唐長の持ってる、美意識が西欧のフィルター(を通ること)で、ちょっとスパイス入れたテンポの喜ばれるものができるはず。

(S:千田堅吉さん)

−昔から今のワークショップとよく似た(今スタイルは進化してますけども)実際に体験することでその良さを伝えていくっていう活動をずっと実はされてたんですよね?

S: 例えば「年賀状を摺る会」なんかは何年も続けたり、あれはまさに“ワークショップ”でしょ。そういうなんは早くからやっていたのは事実やね。その後、店を作ったりなんかして、ひたすらそっち中心でなんていうのかな、ダイレクトに作って売るっていう以外のところを、言い換えればこのようにして唐紙が作られるといったところなどを省いていったような時期がありましてね。

 そういう中で、ある時からまたやり出したけど、“ワークショップ”っていうのをね。それまでちょっと途絶えましたね。

 

 でも全体的に見ると唐長のスタイルは個性的にやってきたような気がするんやね。そういう先取りですわね、“ワークショップ”っていう言葉がはやり出す前からやからね。

 で、まあ、本来こういうタイプなんですよね。最近気分的なゆとり感があるのかちょっと(ワークショップに)目を向けるようになったんは事実です。それで“ワークショップ”っていうの始めて1年半ぐらいかな。もう延べにしたら200人以上参加されています。すごい人数でしょ。

−そんなに大勢の方が体験されているんですね。                では、次世代への展望については?

 現在、長男の千田聖二は将来、十二代目当主になるべく唐長にまつわるいろいろな事に関わって、建築資格も取って、唐長を側面からサポートしてくれているんです。主な活動の一つとしてはね、数年前に別会社「千匠」を設立し、ますます特殊化されて来た唐長の唐紙を天井、壁などに張る職人さん不足もあってグループを組み、自らも地方のお寺とかに張りに行っています。それと唐紙制作のキャリアを活かして唐紙制作スタッフへの技術指導もしているんですよね。
 そして長女の千田愛子夫婦は、唐長文様の異素材への展開を主に、いろいろなアイテムを企画開発し、異業種との交流を深めているんやね。このように唐長の唐紙文化を世界により広がるように日々、努力をしてくれています。

−本日はお忙しい中、有難うございました。

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