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KARACHO INTERVIEW  
(1)11代目当主・千田堅吉さん
(2)11代目当主夫人・千田郁子さん
(3)修学院・佐藤あやこさん 
(4)修学院・伊藤ようこさん   
(5)修学院・嘉戸浩さん     
(6)修学院・野田たくまさん  
(7)四条烏丸・野村三奈さん 
(8)三条両替町・大橋利恵さん
楽しいことばっかり夢見て、しんどいことやめよういうたら、楽しいことはできひん。

(I:千田郁子さん S:千田堅吉さん)

−唐長のスタイルについて

I: “楽しいこと”しようと思ったら、“しんどいこと”と背中合わせなんやと。“楽しいこと”ばっかり夢見てて、しんどいことはやめよういうたら、“楽しいこと”はできひん。どっちにしても、「責任と自由とは背中合わせや」っていうことと、全部ひっついてます。

 大企業とは違う、「世界に一軒だけ」しかないんやからみんなと同じ仕事してたらあかん。ちょっと違うなっていうので、唐長に集まってくる子たちは感じて、そこで合わんていう子は出て行ていかなあかんことになる。そういう形で私は考えてる。やっぱり唐長って個性があるんでね、そういう変わってる唐長でありたい。私はこうして40年ここに来てるけど、唐長は最近でこそ、こんな風やけど、本当はお昼時間ここに来はったら、一人か二人かいつでも誰か一緒にご飯食べてる人がいはったっていうくらいしてきたんです。それが唐長のスタイルかしら。その代わりに、夜遅くまででも…。

 

S: 間違いなく父親がやってた唐長と僕らがやっている唐長は全く違う。(先代)当時からハイクラス中心なんやけど、文化財的な仕事はものすごい重要視される。それとは別に、高級料亭とかそういう一般的じゃないところを中心でやってきましたね。             

 で、僕らはどっちかっていうと「暮らし」の方へ目を向けていくようにしたんやね。だから、今のスタイルっていうのはそれに基づいたていろんな動きが出ていて、学生さん達もどんどん入り込んできたのは事実です。

 

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