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KARACHO INTERVIEW  
(1)11代目当主・千田堅吉さん
(2)11代目当主夫人・千田郁子さん
(3)修学院・佐藤あやこさん 
(4)修学院・伊藤ようこさん  
(5)修学院・嘉戸浩さん    
(6)修学院・野田たくまさん  
(7)四条烏丸・野村三奈さん 
(8)三条両替町・大橋利恵さん
唐長と出会って、「これだ!」って思った。

(N:野村三奈さん)

−唐長で働くきっかけは?

N:以前、働いていたお香屋さんに当主がよく来てくださっていたんです。それと三条サロンで働いていた友人もいたので興味はあったんです、その後、スタッフの募集をしていることを知って、行くことにしたんですよ。

−もともと日本の伝統的なものに興味があったんですか?

N:学生のときからずっとお茶を習っていたこと、お香屋さんで働いていたこともあり、昔からそういったものが好きでしたね。唐長と出会って、「これだ!」ってすぐ思いました。きれいでしたよ。

 

−客層はどのような方が多いですか?

N:(kokon烏丸に入っている)映画館に行かれた方もこられるし、「何やろここ」って入ってこられたり、ご年配の方が「こんなとこにも唐長あるわぁ」って来られる方も。修学院は知る人ぞ知るって感じの雰囲気があるけど、四条烏丸は通りがかりの方、唐長を知らない方が来られることが他の店舗に比べて多いですね。

 

−初めて唐長を知った人にお話をするのはすごく難しいと思うんですが、唐長のこと、伝統的な仕事をどのように説明するんですか?

N:昔からの木の板(板木)をずっと使っていて、それを桂離宮や二条城に使っている。それと同じ板木で今も唐紙を作っているんですという説明をします。すごく驚きますね。

 

−実際に唐紙を摺ってみたことはありますか?

N:やってみなさいと言われて、ワークショップに行って彫るところから体験しました。不器用だったので大変でしたよ(笑) 同じように何回やっても毎回違う表情になるところが面白いなって思いました。でも彫るのがとても大変だったので、「二度と(職人さんは)やれません」って(笑)

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