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KARACHO INTERVIEW  
(1)11代目当主・千田堅吉さん
(2)11代目当主夫人・千田郁子さん
(3)修学院・佐藤あやこさん 
(4)修学院・伊藤ようこさん   
(5)修学院・嘉戸浩さん     
(6)修学院・野田たくまさん  
(7)四条烏丸・野村三奈さん 
(8)三条両替町・大橋利恵さん
道具も手法もすごくシンプルなんだけれど、その背景にはものすごい労力がいる。

(N:野田たくまさん

−唐長さんを知ったきっかけと、なぜ唐長に入ろうと思ったのかを教えてください。

N: もともと大学で版画を学んでいて、版画に興味があったんです。卒業してからは違う職種で働いていたんですけど、ある日妹に唐長のことを教えてもらい、飛び込みで(三条の)インテリアサロンに行ったんです。

−その当時、唐紙や唐長のことは知らなかったんですか?

N: その時は唐紙のことを何も知りませんでしたね。インテリアサロンに初めて訪れて、初めて唐紙をみて、うわぁ〜っと思ったんです。

 

−郁子さんともその時にお会いしたんですか?

N: 本当に運が良かったんですけど、丁度郁子さんがサロンにいはって、お客様もいらっしゃらない時間帯だったので、色々話をすることが出来ましたね。私の母親と雰囲気が似ているなと思いました。

−唐長に入って、大変だなぁと思ったことはありますか?

N: 初めて唐紙を見たときに、こんなん作れたらいいなぁと思ったんです。実際どうやって作るのか全く分からなかったので、本とかを読んで勉強はしたんです。道具も手法もすごくシンプルなんだけれど、その背景にはものすごい労力がいる。柔らかい表情を出すには時間や手間をかけなければならないと思いました。

 

−唐紙を作っていて良かったなって思う瞬間はいつですか?

N: 僕の中では、満足できる仕事、いい仕事をしたというものはまだ出来ていないと思っています。100%、これ以上いいものは出来ないというところまで達していないので、頑張らなければいけないなと。

 

-新しい文様(板木)を作りたいと思ったことはありますか?

N: 僕は作ってみたいですね。実際に板木を彫ったりする時もあるので、もっと違うものをしてみたいという気持ちはあります。

−本日はお忙しい中、有難うございました。

 

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